上)
創業数年後の昭和50年代初頭の店内。手作りの美味しさを楽しんでもらいたいという気持ちでこの店を始めた先代。当時は居酒屋に女性客は少なく、会社帰りの男性客がほとんど。まだ店内奥の座敷個室はなく、カウンターの後ろも小上がり風の座席になっていました。
左上) 先代(右)と当時よく手伝いに来ていた先代の姉。
左下) 当時のカウンターはもちろん、調味料置きやいくつかのお皿などは現在もそのまま大切に使われています。ピンクの公衆電話が懐かしい。
右下) 現在はテーブル席になっている場所は、当時小上がりになっていました。お酒の入ったサラリーマン達が大いに盛り上がり、閉店が深夜になることも。
先代の人柄のような優しい味わいのおばんざい、三十年以上愛されるれんこんのはさみ揚げなど、“先代の美味しさ”は今もしっかり受け継がれています。時代が変わっても、変わらないもの。それが、先代からの常連さんが今も通っていただいている理由のひとつだと思います。
ひと口味わって「今年もこの季節が来たか」と感じていただきたい。今、一番美味しいものを食べて欲しい。いつでも味わえないうれしさがそこにある、旬を大切にする“心”。これも先代から変わらない酒房なにわの想いです。
和食にはやはり美味しいお酒。ですが、好みは千差万別。“うちの料理とどれが合いそうか”“あの人はこれが好きそうだな”先代も二代目もお酒が好きだからこそ、お酒好きの方を想いながら実際に味わい、地酒・焼酎を選りすぐって仕入れています。
家庭の主婦からこの世界に飛び込んだ先代の店を、
平成十一年、縁あってサラリーマンから転職し、
継承することになりました。
以来、はや二十年近い年月が流れ、
現在に至っております。
お客様の「美味しい」のひと言と笑顔を楽しみに、
先代から受け継いだものを大切にしながら
日々、旬の素材と手作りにこだわって、
二代に渡り約半世紀。
今日も変わらず、
和やかにくつろげる場所と料理をご用意して、
皆様のご来店を心よりお待ちしております。